設計・施工管理　施工管理

実績と経験を具体的に記載する

施工管理は工事の準備から完成まで、現場の責任者としてプロジェクトを指揮・管理する仕事です。

ビルやマンション、戸建住宅の建設工事を管理する「建築施工管理」、道路や鉄道、上下水道などの土木工事を管理する「土木施工管理」、空調設備工事やダクト工事、ガス配管工事など管工事の管理をする「管工事施工管理」など、プロジェクトによって専門性や発揮するスキルも異なるので、職務経歴書には今までの実績と経験を具体的に記載しましょう。

様々な現場で活躍してきた場合は、建築物の大きさなど、プロジェクトの種類ごとに記入しまとめることで、豊富な経験をアピールすることができます。

建築施工管理であれば、建築施工管理技士はもちろん、建築士などの建設・工事関連の資格を保有していたり、建築技術や建築関連法規に関する知識、CAD技術などのスキルを身に付けていたりすれば、高評価が得られることは間違いないでしょう。

職務経歴書は端的にわかりやすく

転職では、経験や実績が重視される設計・施工管理ですが、職務経歴書の内容が冗長になると、スキルがわかりづらくなったり、アピールしたいことが伝わらなくなったりします。

職務経歴書はA4用紙2～3枚にまとまるようにし、実際に経験した業務についても基本的なことを記載するだけにとどめておき、詳細は面接で語るほうが良いでしょう。

施工管理は、施工主や工事に関わるたくさんの人々とコミュニケーションをとる機会が多いので、そこで必要とされるコミュニケーション能力も採用の評価対象となります。ですから面接では、職務経歴書の内容をそのまま読み上げるのではなく、職務経歴書と口頭での説明の辻褄を、うまく合わせなければなりません。

コツコツと地道に努力を重ねる力

それぞれの工事で工期は変わりますが、大規模な建築物の工事になると、数年から十数年の長期プロジェクトになることも珍しくありません。また、長期になればなるほど、関わる人数も膨大になるため、日頃からコミュニケーションをとり、地道に関係性を築き上げて、コツコツと業務をこなしていく姿勢が求められます。

長期で同じプロジェクトに携わっていた場合、職務経歴書に書き込むことがないと思う人もいるかもしれません。しかし、この職種は、安全に問題なく進めることが大切です。いかに何事もなく工事を進めたのか、どのような点を工夫したのかを記載すると良いでしょう。

コミュニケーション能力とマネジメント力

前述したように、施工管理は職人や協力会社、施工主など、多くの人々との連携が必要不可欠な仕事のため、年齢や立場の違う人たちをまとめるコミュニケーション能力やマネジメント力も重要です。

職務経歴書や面接では、関係者に協力してもらえるよう意図や方針を共有し、指示を出したエピソードを具体的に伝えることで、現場での管理スキルの高さを感じさせることができます。

不測の事態に対応する臨機応変さ

工事は、天候や周辺環境などの影響により、突発的なトラブルが生じることが日常茶飯事です。そのような際に、状況に応じて的確にスケジュールを調整したり、上司や関係者に協力を仰ぎながらトラブルに対処したりという、臨機応変な対応が必要になります。

不測の事態への対処は、経験があればあるほど引き出しが増えるので、今までの実績から具体的な事例をアピールすると効果的です。

保有資格もアピールポイントとして記載する

施工管理に関する国家資格の建築施工管理技士と土木施工管理技士には、それぞれ1級と2級があります。
これらの資格は、取得の際に実務経験が必要になるので、保有しているだけで経験をアピールすることができます。未経験から転職を検討している場合は、資格を保有していなくても特に問題ありません。

今までの経験から設計・施工管理にも活かせるスキルを伝え、入社後に資格を取得したいという熱意を見せるようにしましょう。

応募企業が求めるスキルに応じて強みをアピール

設計・施工管理を募集している企業の中でも、建築系を得意にしている企業や土木系を中心業務にしている企業など、ジャンルは様々です。

そのため、企業によって求められるスキルは異なりますので、どのような人材を欲しているかを求人情報などから研究し、そのニーズに合わせたアピールをしましょう。